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皆さんも経験されることがあるかと思いますが、理解できる言語、例えば日本語を話しているのに、あの人には話が通じない、ということがよくあるのではないでしょうか。それはもちろんのこと、言っていること自体分からないのではなくて、その人の思いが、話の内容がまったく理解できない、受け入れられない、ということであると思います。
人間と言うのは自己中心的なもので、どうしても私のこの思いを分かってほしい、理解してほしい、ほしい、ほしい、という思いが強いのではないでしょうか。ですから、本当に心から分かり合える、というのは、もしかするととても難しいことなのかもしれません。世界ではいつも争いがありますし、流れるニュースも耳を覆いたくなる悲しいものが多いです。

逆に、外国語を話す人と心が通じ合うというのはよく聞く話です。私もそんな経験があります。
イングランドで過ごしたことがありますが、毎週通っていた教会にアンという10歳の女の子がいました。毎週、私を見ると寄ってきてくれて、何かと話しかけてくれるのです。10個以上も年が離れている私、英語もたどたどしいし、毎週毎週、一年間も一緒だと、それだけではなかなか一緒にいるのも大変だったと思います。でも、私は彼女が私のことを受け入れて大事に思ってくれている、何とか分かろうとしようとしていることが伝わりました。それがとても嬉しく、慰められたのでした。

今でも思い出すと暖かい気持ちになりますが、これが聖霊の働きだと思うのです。聖霊とは何でしょうか。聖霊とは「聖霊とは喜びと平和で私たちを満たし、希望に満ち溢れてくださる力」です。(ローマの信徒への手紙15章13節)アンとの間には、言葉や人種や年齢なども超えて、受け入れる、受け入れられているという喜びと平和がそこにはありました。これこそが教会の姿でありましょう。教会とは、喜びと平和、希望に満ち溢れる場であり、皆が聖霊によって受け入れ合う、繋がっている「一致のしるし」それが教会です。主イエスの十字架という恐ろしい出来事を前に、身も心もバラバラになっていた弟子たちもまた、聖霊降臨という出来事によって一つにされ、力を与えられました。教会の始まりです。

この弟子たちは、本当に、喜びと平和という言葉からは真逆の状態にあったはずです。

主イエスを天に送り、約束された聖霊がいつどのような形でくるのか、これから自分たちはどのように歩んでいったらいいのか、不安や恐れでかたくなになっていた弟子たちに、聖霊は不思議な形で突然、くだってきました。激しい風がふいてくるような音が天から聞こえ、家じゅうに響き渡った。それから炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人ひとりの上にとどまったのです。
舌、というのは、言葉、という意味ですから、炎のような舌、というと、神さまの燃えるような熱い言葉、愛の言葉、とでもいえますでしょうか。そして一同は、聖霊に満たされ、霊が語らせるままに、他の国々の言葉で話しだしたのです。自分の好きなことを色んな言葉で好き勝手話した、のではなく、他の国々の言葉というのは、単なる各国語ということではなくて、聖書が言いたいのは、「すべての人のそれぞれの場にまで及ぶ言葉」ということでしょう。教会や神様のことを知らない、関係ないと思っている人にも、深い悲しみの中にある人も、どんな人のどんな思いのところにも、あらゆる人のあらゆる場にこの神様の愛の言葉は届くように、弟子たちが用いられた、ということです。神様の愛の言葉とは「神はすべての人を愛し、イエスによって全ての人が救われるという真理」のことです。
主イエスが天に上げられるときに、「あなた方の上に聖霊が降ると、あなた方は力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤのサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで私の証人となる」と言われた通りに、弟子たちは力を受けました。地の果てに至るまで、すべての人のそれぞれの場にまで及ぶ新しい言葉を、神さまからの炎のような言葉を与えられました。悲しみと恐れと不安に閉じこもっていた、臆病になっていた弟子たちが力を受けたのです。この力は、福音を携えて「外へ全ての人の場へ出ていく力」また「語る力」です。 弟子たちがこの新しい言葉と力を与えられたように、私たちにも与えられています。そして、私たちを用いてくださろうとしています。聖霊が降ったこのときを覚え、私たちも聖霊に押し出されて神の愛を宣べ伝える業へと遣わされていくものでありたいと思います。

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